TAKU OSHIBA

NOTE

 

そうだ、勉強しよう。

春。財布の余裕はないが、時間の余裕だけはたっぷりある。
「そうだ、勉強しよう。」

ずいぶん前に、宝くじで大当たりしたら何したい?という話題に私は自分でも思いがけず「活動を一旦やめて学生になりたい」と答えたのでした。時は春、大当たりしていないどころか宝くじを買うお金すら危うい日々でしたが、問答無用で活動だけ一旦やめざるを得なくなった。そのときにふとこの話を思い出したのでした。
さては、いつか時間ができたら・老後に・来世で~やろうと思ってたことはきっと今しかできないな。「そうだ、勉強しよう。」

という訳で春からこつこつ勉強しています。古い音楽のこと、色のこと、プログラミングなど。最近は勉強したいことがもっと増えて、これはいっそ時間割を決めて『ひとり学校』みたいにしてしまおうか、と考えるくらい。その気になれば(体力以外は)学生になれるかも?

ただ、それとは別に、何か発信し続けないとならない衝動があるのです。
最近はライブも増えたものの、それでも例えば半年も先に大きい公演を計画できるかというと正直まだ分からない。無茶せず自分の蓄えのためにしばらくは勉強に費やしても構わないはずなのに、どうしてもそれだけではならない気がする。じゃあ、実演が難しいなら配信か映像製作でもしようか。
そんな時、今年2月に(ぎりぎり)開催した音楽劇の直後に書いたと思われる新作のメモを見つけ、読んでみるとそこには、『より生(ライブ)でしかできない形を追求する』 と赤線が引っ張ってあるのでした。これが2月の音楽劇をやって一番強く感じたことなんだろうなと。
コロナ前と後との世界で、やりたいことと、やれることが大きくずれてしまったのだなと歯痒い気持ちになりました。なかなか考えのまとまらない夏です。

(写真:友人に貰った尾花沢スイカ。最高です)