TAKU OSHIBA / uneristudio

NOTE

 

震災5日目

最初の地震の夜にも日記を書きましたが、その時の想像を超えて状況は酷いです。

あの夜にも既に、相当大変なことになってしまった、と思っていたのに尚です。

地震の次の朝、まず思ったのが 『働ける者は働こう』 ということでした。

それは世の中全体の動きでもあり、僕としては舞台に立ち続けることだと思いました。

しかし、相次ぐ公演・リハーサル・レッスンなどの中止。働こうにも働けなくなってしまったのです。

ライブ決行を決意した仲間達も、交通事情・停電事情などもあり寸前で断念する姿も多く。

普段、自分のやっていることがいかに 『平和の上に成り立つ職業』 であるかを痛いほど思い知らされました。

いま音楽は世の中から必要でなくなってしまったのではないかという無力感。

来週の水曜日にライブが控えています。

中止も考えましたが、よほど何かない限り決行することにしました。

被災地に音楽を届けられるのはきっとまだ先のことだと思います。

しかし今強く団結して被災地をサポートすべき東京の人たちの、少しの気分転換にでもなればと思い決めました。

もちろん無理に来てとは言えないです、心と体の許す方は是非お越しください。 精一杯演奏します。

相手は自然なんです、買い占めなんてしたっていざとなったら敵いっこない。

放射能だって、もしも駄目ならどこに逃げたって無駄。 少なくとも今は、花粉のほうがよほど恐ろしいじゃない。

どうか政府も東電もマスコミも国民も、喧嘩することなく強く団結して、今を乗り越えたい。

そうしたら今度こそ僕らの力が試される時が来るはず。

音楽は決して無力ではない。