TAKU OSHIBA / uneristudio

NOTE

 

ゆめくい製作日記 10日目

タイトルの「ゆめくい」について。夢食い=獏(ばく)といって、人の夢を食うと言われる伝説上の生き物です。様々な作品の素材として使われ、悪者として扱われることも多いですが、本来は悪夢を食べて寝ている人を恐怖から守ってくれるという良い奴だそう。さらに、悪夢を見た朝に「(この夢を)獏にあげます」と言うとその悪夢を二度と見ないで済むとも言われています。
熊の体、象の頭、サイの目、虎の手足だなんて例えられて、それを真似て描いてもみたのですが、実際ほとんど動物のバクでした。動物のバクが夢食い獏のモデルなんじゃなくて、夢食い獏の見た目に似てるから動物のバクにその名がついたそうです(諸説あり)。

今回の音楽劇「ゆめくい」は時間経過、特に夜にまつわる話です。関連する話を色々調べていますが、「時間帯を表す熟語」を見るだけでも面白いです。日中は「日中」しか無いのに、夕暮は「夕暮」、「黄昏」、「まがどき」、「薄明」等、時間の長さで言ったらほんの一瞬なのに数多くの名前がついています。
昼と夜の境目には妖怪が現れる、なんて事も言われているだけあって言葉が多いということはそれだけ人の興味が向く、そういう時間ということなんでしょう。

▼2/18, 19 大柴拓の音楽劇『ゆめくい』
[詳細・ご予約] https://taku-oshiba.com/yumekui2020/